物撮り(ブツドリ)は、
撮影の中で最も難しいと思います。

物次第、デザイン次第で現場で臨機応変では
ありますが、大切なのはライティングです。
そして、その物の質感や色を表わすには、
基本的に逆光が多いと思います。

逆光では、安価なレンズでは白く鈍ります。
また、物に歪みが出たり、ピントが甘かったりします。
そこで良いレンズが必要になるわけです。
その良いレンズを使えるのが一眼レフだという訳です。

その他、高画質の為に画像記録拡張子RAWが
使えるのも主に一眼レフです。RAWで撮影して
それをフォトショップ等でデジタル現像して
画像調整修正を行います。

ところで、良いレンズ・カメラはピントに加え、
ボケの美しさも生みます。
左の写真はジュエリーデザイナーの要求で、背景を
ぼかして撮影しました。

必要な道具は一眼レフ・ライト・ディフーズ・レフ版・
三脚・レリーズ・状況次第で背景紙(布)等です。

例えば、一番上の壺撮影は、自然光をディフーズで
和らげ、暗部をライトとレフ板で起こしました。



さて、背景の白抜きの件ですが、左の花瓶の右半分を
試しにフォトショップで白く抜いてみました。
花の写真は撮影時に背景を白くし、撮影したものです。
いかがでしょうか?
お尋ねのC写真の背景は、デザイナーがわざと暖色系の
デジタルフィルターをかけました。
よく気がついたなぁと驚いています。

左下、香炉の撮影では、作家さんとの話し合いで
背景に布(帆布)を使って撮影しました。
その後ワイドに使う事に変わったので、左半分の
背景が不足し、フォトショップでCG合成しました。

尚、下部のハガキのデザインの様に、完全な黒・白を
求め、高度な写真合成、高質な文字やレイアウトを
するためのは、イラストレーターというソフトが
必要になります。

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